六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」「#8春・島原鉄道を呑む!」(初回放送2017年4月12日)を観ました。終点マークが印象的で、にわか鉄道ファンの僕でも、島原鉄道の廃線跡など心に残るシーンも多かったです。
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島原鉄道とは?
今回は長崎県の島原半島、「島原鉄道」での呑み鉄でした。
- 長崎県諫早市の諫早駅から島原市の島原港駅までを結ぶ島原鉄道(民間)が運営、非電化ローカル線
- 路線距離(営業キロ)43.2km
- 2008年(平成20年)4月1日に島原外港駅(現島原港駅)から加津佐駅間を廃止、廃線跡に
島原鉄道、今回呑み鉄が注目したことは?
廃線跡、終点マーク、日本一海に近い駅、そして鉄道ファンの方にはおなじみの「キハ」について調べました。
廃線跡
島原鉄道の南部分、島原船津駅から加津佐駅間は「口之津鉄道」として始まり、合併して島原鉄道になりました。その中で口之津駅などが廃駅になっています。福岡県大牟田市の三池港(三池炭鉱専用鉄道)と島原港を結ぶ「三池島原ライン」という高速船の案内が今の島原市のホームページにも掲載され、今回の呑み鉄でも、島原鉄道と三池炭鉱で栄えた頃の話も触れられていました。
大三東(おおみさき)駅
ホームと海がつながっている駅として知られる島原鉄道の大三東駅は、「日本一海に近い駅」としてよく紹介されます。島原鉄道43.2キロ、沿線24駅のうち、ホームすぐ横に有明海が広がるのはここだけ、です。
終点マーク
線路の終わり、終点の駅にあるマークは呑み鉄本線日本旅でもクローズアップされ、それを見ながら六角さんが缶ビールやワンカップの日本酒などをあけているシーンも多いです。「ディーゼル」や「サヨナラなんて柄じゃない」なんかの歌のイメージと重なって、なんか、良い感じなんです。
キハ
六角精児バンドの2ndアルバム「そのまま生きる」の一曲目、三連中抜きのシャッフルのリズムが心地よい(又、ドラムじゃなくカホンの音だから心地よい)「京都鉄道博物館のうた」の歌詞にも出てくる「キハ」。鉄道ファンなら当たり前の「キハ」ですが、よく分かっていない僕が調べた事です。
- 「キハ」の「キ」は気動車(ディーゼルエンジンの付いた車両)を意味しておて、キハとはディーゼルエンジンの普通車、主に非電化区間で走っている車両
- 「キハ」の「ハ」は普通車の意味、他に2文字目の「ロ」はグリーン車で、「イ」はかなりレア、とのこと。旧国鉄では一等車、二等車、三等車で順に「イ」「ロ」「ハ」、とのこと。
- 「キ」以外の1文字目について。「ク」は電車を制御する運転台がある駆動車、「モ」はモーターがある電車、「クモ」は運転台がありモーターがある電車、「サ」は自走できずにけん引される、差(サ)し込まれる車両
今回訪れた酒蔵さん
山崎本店酒造場 |
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今回使われた曲
ディーゼル | |
漂々 |
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お父さんが嘘をついた |
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愛のさざなみ |
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揺蕩(たゆたい) |
呑み鉄本線日本旅について
「呑み鉄本線日本旅」通称「呑み鉄」は、NHKBSプレミアムで2015年春から放送されているテレビ番組で、旅、鉄道の紀行番組、そしてお酒を呑んでいる番組です。俳優でミュージシャンでもある六角精児(六角精児)さん初の冠番組で、放送される曜日、時間などは未定で、年に4本のペースで(春夏秋冬、と日本の四季の移ろい合わせて)放送されています。
鉄道、と言いましても廃線になりかけもところも多い(実際放送終了後、廃線になっているところもある)ローカル線が取り上げられます。
当方は番組又は「六角精児バンド」の公式ツイッターをお気に入り登録して、次回放送を確認しておりますが、当サイトでも随時更新する予定です。
「乗り鉄、撮り鉄いろいろあれど、我が・・・呑み鉄なり」という六角さんの声で番組は始まります。
ナレーターは壇蜜さん、ゆっくり、まったりした声がこの番組にとても合っています。
最初に観た呑み鉄は?
年末年始にはNHK総合などで集中的に再放送されることもあり、今は「呑み鉄」という言葉も知られるようになり、知る人ぞ知る、ヘビーユーザーがいる人気番組になったのでは、と思っています。当方が最初に観たのは2018年頃で、何の飾りも演出もない、ただ乗っているだけ、ただ呑んでいるだけ、ただ歩いているだけのこの番組がとても心地よかったです。その時テーマ曲でもある「ディーゼル/六角精児バンド」の歌詞、メロディ、リズム、アレンジ・・・すべてに感動し、数年ぶりにCDなるもを買った事を覚えています。鉄道ファンではなく、お酒とロックンロール、カントリー、ブルーズ、フォークが好きな僕が、すんなり入っていけて、ローカル線巡りもしてみたいなぁ、って思っています。
地酒の酒蔵巡り&居酒屋では?
呑み鉄は「酒を飲みながら列車旅を楽しむ」意味で使っていますが、列車を降りてからの「呑み鉄ぶり」もまた、この番組の特徴でもあります。
鉄道の沿線にあるその土地土地で育まれた日本酒や焼酎の酒蔵を巡って試飲を楽しみます。
この時の六角さんの「グルメレポーターぶり」がとても好きで、なんといいますか、大げさではないのでリアル、派手な演出感が全くなく、そのまんま、って感じが良いです。
そして「お父さんが嘘をついた」がかかって始まる「夜の居酒屋そぞろ歩き」も最高です。
「若い頃からの偏食がたたり、この頃尿酸値が高い」(歌詞を引用しています。すいません。上記「六角精児バンド」の外部リンクから1stアルバム「石ころ人生」を買って上げてください。3曲目です)という「ぶっ飛びフレーズ」で始まる、六角精児さんの夜の街のぶらぶら、そして、居酒屋での六角さんの何気ないコメントで泣いたこともあります。
廃線を巡る、唯一無二の番組
列車の中では缶ビールを片手に、そして時には廃線になった鉄道遺産を訪ねる、ひょうひよう(漂々は下田逸郎さんの名曲、呑み鉄でも何度もかかります)と話し、喋り過ぎず、神妙になる訳でもなく、丁度よい六角さんの雰囲気、そして廃線跡、線路の終わりが、決して泣かせる演出ではないので、泣けてきたりもします。
Wikiでの以下紹介がとっても良い、と思っています。
音楽へのこだわりが最高!
番組内で使用する音楽、列車走行シーンなどで使われる音楽はすべて六角精児さんが選んだおすすめの曲で、カントリーやフォーク、ブルース系のギターサウンドの曲が多く、当方はこの番組でファンになったミュージシャンが多数います。個人的な事で恐縮ですが、以下に一覧にさせていだきました。
六角精児バンド |
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下田逸郎 |
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ライ・クーダー |
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内田勘太郎 |
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マリア・マルダー |
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その他気になる方々とかかった曲 |
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六角精児バンドのその日まで
当方は中学の時からローリングストーンズ(特に1968年から1981年までのストーンズ、1980年中学2年生の時からリアルタイムです)が好きで、ストーンが影響受けたもの、影響を受けているもの、独自の判断で「ストーンズっぽい」って思うもの好んできました。それなので、長年新しいミュージシャンに興味がありませんでした。
それで何年ぶりにハマり、又ギターを弾いて唄おう!とライブハウスで出る、とか始めたきっけが六角精児バンドさんでした。
カホン、ベース、ギター、そして六角さんの歌とギター、というバンドですが、カホンの音色が踊れる!と他にはない唯一無二のダンスバンド、されど心地よく泣かせるバンドだと思っています。
近い将来、何年も歌い継がれ長年記憶に残る、年末レコード大賞とか紅白とかで「今年の1曲」で扱われる曲、ディーゼル、サヨナラなんて柄じゃい、お前の町までを超える曲を出す、と確信しています。
その日まで、末永くよろしくお願い申し上げます。
六角精児バンド【名作】
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六角精児バンド、神戸でのライヴ
神戸チキンジョージ、2020年2月21日に六角精児バンドを観に行きました。6年やめていたのですが、もう一度、歌と演奏ギター、やってみよう、と思いました。このライヴをきっかけになって、京都拾得さんの「飛び入りライヴ」に出ようと思って、今に至ります。
あの時一番前の席で観て、左隣は10歳くらい年上の奈良の呑み鉄ファンの男性、右隣は10歳くらい年上の明石から来ていてこちらも呑み鉄ファンの女性(尾藤イサオさんのコンサート以来のライブだったそうです)がいました。
僕は余りの嬉しくて興奮してしまって、椅子に座ったままリズム取って、好きな歌は一緒に口ずさみながら・・・とちょっとやりすぎた。今でも横の二人にはお会いしてお詫びしたい、と思っています。本当にすいませんでした。
この時、ゲストで下田逸郎さんが来ていて、初めて観ました。
ホント、一生忘れない、ライヴです。
六角精児さんは4つ年上
六角精児さんは当方より4つ上で、何で頼もしく親しみを感じるのかな?と思って考えたら「かっこいい渋い音楽を教えてくれる近所の兄ちゃん」という感じがするから、だと思っています。
六角さんが好きな曲、選曲はかっこいい!新しい知らない音楽の情報は、この人なら信じられる、と思っています。
そして声。相棒の米沢守役の時からそう思っていましたが、歌聴いて「そうかぁ、この声でフォークブルースかぁ」って思います。
そして、実はギター。これも長年好きで弾き続けていないと弾けない!「弾き語りのギターと歌」というジャンルを確立した、と当方が思っています。それぐらい、他にはない・・・です。
最後に歌詞の世界。サヨナラなんて柄じゃない、そして、新作の「お前の町へ」。圧倒的です。
でもソロより、決して叩いていないからスイングするカホンと、音を太らせるベースがいて、スライドギターやドブロギターがあり、そして六角精児さんの声がある歌がある、バンドの方が好きなんです。
適当な音量のバンド、力入ってないのに、聞いてしまう・・・
呑み鉄本線日本旅、六角精児バンド。
重ねて、末永くよろしく申し上げます。