六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」「#5夏根室本線、花咲線を呑む!」(初回放送2016年8月7日)、夏の北海道、道東を満喫し、そして「廃線跡と六角精児さんとお酒」が印象に残る、唯一無二の「呑み鉄」らしい回の放送でした。
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根室本線とは?
今回は北海道、道東の「根室本線」での呑み鉄でした。
- 北海道滝川市の滝川駅から帯広市および釧路市を経て根室市の根室駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 全線非電化単線路線、JRの幹線路線の最東、路線距離443.8km
- 滝川、富良野、帯広、白糠、釧路、厚岸、根室
花咲線とは?
美味しいカニの4大蟹として知られる「花咲蟹」の花咲線も今回、六角さんの「呑み鉄旅」が選んだ路線でした。
- 根室本線「釧路駅から根室駅」間について「花咲線」(はなさきせん)の愛称で親しまれている
- 根室半島の旧称「花咲半島」に由来する、と言われている
- 釧路以西に比べエゾシカの侵入が多い、又、エゾシカの群れが見れるのもの有名
根室本線、花咲線と呑み鉄の話題
今回もネタバレ、はしません。番組をご覧になる前、又、ご覧になった後に「あれ、どういう意味だろ?」「もうちょっと詳しく知りたくなった」など、僕がおもった事を調べてまとめてみました。
廃線になったJR標津線の厚床支線
1989年に全線廃線になった「標津線(しべつせん)」の中でも、中標津から厚床(あっとこ)までの厚床支線(厚床駅で根室本線に接続)の奥行臼駅(おくゆきうすえき)でのシーンがとても良かった、呑み鉄らしかった、です。
標津線
北海道川上郡標茶町の標茶駅で釧網本線から分岐、標津郡標津町の根室標津駅に至る本線と中標津町の中標津駅で本線から分岐し、根室市の厚床駅で根室本線に接続する支線(厚床支線)を合わせてJR標津線でした。1989年(平成元年)4月30日に全線廃止になりました。今回の根室本線辺では厚床支線に関する廃線の話題で、標津線の本線の本題の話題は#5の釧網本線の呑み鉄で、標茶駅から始まる話題で紹介しています。
殖民軌道
殖民軌道(しょくみんきどう)は北海道で見られた軌道で(1942年以降は簡易軌道と呼ばれた)、「未開地での道路の代替手段」「旧北海道庁が開拓民の入植地における交通の便を図るために拓殖計画に基づいて建設したもので」ということで、「地方鉄道法」や「軌道法」などの法律の範疇外になります。建設された場所は泥炭地などで通行困難なところが多く、当初の動力は馬でした。
別海村営軌道 風蓮線
別海村営軌道(べっかいそんえいきどう)は、北海道野付郡別海村(現在の別海町)にあった殖民軌道です。もともとは厚床駅から中標津に至る馬の牽引(馬力)による殖民軌道の路線で、1933年に標津線開業多くの植民軌道が廃止となった中、支線として残存したのがこの路線です。風蓮線と呼ばれ、1963年自走客車が導入、1971年廃止されました。
湯沸岬灯台 霧多布岬
北海道厚岸郡浜中町の湯沸岬(霧多布岬)に立つ白地に赤横帯の入った四角形の大型灯台で、周辺は厚岸道立自然公園に指定され、太平洋を望む景勝地として有名です。
霧多布湿原
北海道厚岸郡浜中町にある湿原で厚岸道立自然公園に含まれ、釧路湿原、別寒辺牛川流域湿原、根釧原野湿原群、サロベツ原野に次いで国内5番目の広さです。霧多布湿原は、春(6月)から秋(9月)まで、さまざまな花が咲き湿原を彩り、花の湿原とも呼ばれており、又、北海道の東部、釧路と根室のほぼ中間の太平洋岸にあり、南西から北東に延びる海岸線に沿って長さ約9km、奥行き約3kmに広がっています。
落石駅
北海道根室市落石東にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅で、落石駅は、根室駅管理の無人駅、駅舎には待合所のみがあり、根室方面に構内踏切があります。
棹前昆布
根室市納沙布岬沖の貝殻島海域で6月に採取される昆布で、夏昆布操業の棹入れ時期の前に採れるので「棹前昆布」と呼ばれています。その為に葉は薄く柔らかく、早く煮えるのが特徴で「早煮昆布」とも呼ばれ、結び昆布、煮物、炊き合わせに適しています。
タンタカ
「マツカワ」と呼ばれるカレイのアイヌ語名で、刺し身などで食べると美味い!でもタンタカの刺身は特に現地北海道でしか食べられない逸品です。
オヒョウ(大鮃)
オヒョウは、形状や生態はヒラメに似ているものの1mを超える大型のカレイの仲間です。世界には複数の種が存在し、日本の北洋からオホーツク海、大西洋、ベーリング海、北極海などの冷たい海の水深400mから2000m付近の大陸棚に生息しており、北海度現地では刺身で酒の肴で食されています。
今回訪れた酒蔵さん
碓氷勝三郎商店 |
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今回使われた曲
ディーゼル | |
月のあかり | |
お父さんが嘘をついた |
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ほんとうの歌 |
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呑み鉄本線日本旅について
「呑み鉄本線日本旅」通称「呑み鉄」は、NHKBSプレミアムで2015年春から放送されているテレビ番組で、旅、鉄道の紀行番組、そしてお酒を呑んでいる番組です。俳優でミュージシャンでもある六角精児(六角精児)さん初の冠番組で、放送される曜日、時間などは未定で、年に4本のペースで(春夏秋冬、と日本の四季の移ろい合わせて)放送されています。
鉄道、と言いましても廃線になりかけもところも多い(実際放送終了後、廃線になっているところもある)ローカル線が取り上げられます。
当方は番組又は「六角精児バンド」の公式ツイッターをお気に入り登録して、次回放送を確認しておりますが、当サイトでも随時更新する予定です。
「乗り鉄、撮り鉄いろいろあれど、我が・・・呑み鉄なり」という六角さんの声で番組は始まります。
ナレーターは壇蜜さん、ゆっくり、まったりした声がこの番組にとても合っています。
最初に観た呑み鉄は?
年末年始にはNHK総合などで集中的に再放送されることもあり、今は「呑み鉄」という言葉も知られるようになり、知る人ぞ知る、ヘビーユーザーがいる人気番組になったのでは、と思っています。当方が最初に観たのは2018年頃で、何の飾りも演出もない、ただ乗っているだけ、ただ呑んでいるだけ、ただ歩いているだけのこの番組がとても心地よかったです。その時テーマ曲でもある「ディーゼル/六角精児バンド」の歌詞、メロディ、リズム、アレンジ・・・すべてに感動し、数年ぶりにCDなるもを買った事を覚えています。鉄道ファンではなく、お酒とロックンロール、カントリー、ブルーズ、フォークが好きな当方が、すんなり入っていけて、ローカル線巡りもしてみたいなぁ、って思う番組です。
地酒の酒蔵巡り&居酒屋では?
呑み鉄は「酒を飲みながら列車旅を楽しむ」意味で使っていますが、列車を降りてからの「呑み鉄ぶり」もまた、この番組の特徴でもあります。
鉄道の沿線にあるその土地土地で育まれた日本酒や焼酎の酒蔵を巡って試飲を楽しみます。
この時の六角さんの「グルメレポーターぶり」がとても好きで、なんといいますか、大げさではないのでリアル、派手な演出感が全くなく、そのまんま、って感じが良いです。
そして「お父さんが嘘をついた」がかかって始まる「夜の居酒屋そぞろ歩き」も最高です。
「若い頃からの偏食がたたり、この頃尿酸値が高い」(歌詞を引用しています。すいません。上記「六角精児バンド」の外部リンクから1stアルバム「石ころ人生」を買って上げてください。3曲目です)という「ぶっ飛びフレーズ」で始まる、六角精児さんの夜の街のぶらぶら、そして、居酒屋での六角さんの何気ないコメントで泣いたこともあります。
廃線を巡る、唯一無二の番組
列車の中では缶ビールを片手に、そして時には廃線になった鉄道遺産を訪ねる、ひょうひよう(漂々は下田逸郎さんの名曲、呑み鉄でも何度もかかります)と話し、喋り過ぎず、神妙になる訳でもなく、丁度よい六角さんの雰囲気、そして廃線跡、線路の終わりが、決して泣かせる演出ではないので、泣けてきたりもします。
Wikiでの以下紹介がとっても良い、と思っています。
音楽へのこだわりが最高!
番組内で使用する音楽、列車走行シーンなどで使われる音楽はすべて六角精児さんが選んだおすすめの曲で、カントリーやフォーク、ブルース系のギターサウンドの曲が多く、当方はこの番組でファンになったミュージシャンが多数います。個人的な事で恐縮ですが、以下に一覧にさせていだきました。
六角精児バンド |
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下田逸郎 |
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ライ・クーダー |
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内田勘太郎 |
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マリア・マルダー |
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その他気になる方々とかかった曲 |
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六角精児バンドのその日まで
当方は中学の時からローリングストーンズ(特に1968年から1981年までのストーンズ、1980年中学2年生の時からリアルタイムです)が好きで、ストーンが影響受けたもの、影響を受けているもの、独自の判断で「ストーンズっぽい」って思うもの好んできました。それなので、長年新しいミュージシャンに興味がありませんでした。
それで何年ぶりにハマり、又ギターを弾いて唄おう!とライブハウスで出る、とか始めたきっけが六角精児バンドさんでした。
カホン、ベース、ギター、そして六角さんの歌とギター、というバンドですが、カホンの音色が踊れる!と他にはない唯一無二のダンスバンド、されど心地よく泣かせるバンドだと思っています。
近い将来、何年も歌い継がれ長年記憶に残る、年末レコード大賞とか紅白とかで「今年の1曲」で扱われる曲、ディーゼル、サヨナラなんて柄じゃい、お前の町までを超える曲を出す、と確信しています。
その日まで、末永くよろしくお願い申し上げます。
六角精児バンド【名作】
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六角精児バンド、神戸でのライヴ
神戸チキンジョージ、2020年2月21日に六角精児バンドを観に行きました。6年やめていたのですが、もう一度、歌と演奏ギター、やってみよう、と思いました。このライヴをきっかけになって、京都拾得さんの「飛び入りライヴ」に出ようと思って、今に至ります。
あの時一番前の席で観て、左隣は10歳くらい年上の奈良の呑み鉄ファンの男性、右隣は10歳くらい年上の明石から来ていてこちらも呑み鉄ファンの女性(尾藤イサオさんのコンサート以来のライブだったそうです)がいました。
僕は余りの嬉しくて興奮してしまって、椅子に座ったままリズム取って、好きな歌は一緒に口ずさみながら・・・とちょっとやりすぎた。今でも横の二人にはお会いしてお詫びしたい、と思っています。本当にすいませんでした。
この時、ゲストで下田逸郎さんが来ていて、初めて観ました。
ホント、一生忘れない、ライヴです。
六角精児さんは4つ年上
六角精児さんは当方より4つ上で、何で頼もしく親しみを感じるのかな?と思って考えたら「かっこいい渋い音楽を教えてくれる近所の兄ちゃん」という感じがするから、だと思っています。
六角さんが好きな曲、選曲はかっこいい!新しい知らない音楽の情報は、この人なら信じられる、と思っています。
そして声。相棒の米沢守役の時からそう思っていましたが、歌聴いて「そうかぁ、この声でフォークブルースかぁ」って思います。
そして、実はギター。これも長年好きで弾き続けていないと弾けない!「弾き語りのギターと歌」というジャンルを確立した、と当方が思っています。それぐらい、他にはない・・・です。
最後に歌詞の世界。サヨナラなんて柄じゃない、そして、新作の「お前の町へ」。圧倒的です。
でもソロより、決して叩いていないからスイングするカホンと、音を太らせるベースがいて、スライドギターやドブロギターがあり、そして六角精児さんの声がある歌がある、バンドの方が好きなんです。
適当な音量のバンド、力入ってないのに、聞いてしまう・・・
呑み鉄本線日本旅、六角精児バンド。
重ねて、末永くよろしく申し上げます。