きのくに線、紀州鉄道呑み鉄本線日本旅#33

日本一短い鉄道路線紀州鉄道を六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」が取り上げていました。西御坊駅という終点(始点)が何とも言えずに良かったし、六角さんはその言葉とともにとても良かったです。ほろ酔いで観ていました。「ディーゼル」という曲の雰囲気とこの番組のこの感じ、ずっと続けて欲しい、思います。世呂ライヴ呑み鉄本線イラスト

和歌山のきのくに線、そして日本一短い鉄道路線紀州鉄道」が今回の呑み鉄でした。この紀州鉄道のディーゼルの音と西御坊駅の佇まい、そしてそこにいる六角精児さんがとても良かった、テレビ観ながらいい酒でほろ酔いの夜でした。

世呂ライヴ呑み鉄本線イラスト

紀州鉄道について

  • 和歌山県御坊市内を走る紀州鉄道線で御坊駅から西御坊駅間、全長2.7kmで日本一短い鉄道路線とされている
  • 1989年4月1日に西御坊駅から日高川駅の0.7kmが廃止され現在に至る
  • 全列車ワンマン
  • 西御坊駅は無人駅

世呂ライヴ呑み鉄本線イラスト紀州鉄道

ディーゼルの音

この番組のテーマ曲「ディーゼル」の歌詞に「時間調整の小さな駅で ディーゼルの音を聞きながら」とありますが、この紀州鉄道に乗っている六角精児さんの光景がホントにピッタリで、まさしくこの「音」を堪能されているようで、観ている僕も穏やかな気分になるんです。

いい酒の肴です、この番組は。

鉄道に詳しい訳ではないのですが、ただお酒が好きで、この番組でかかる音楽が好きで、そして、時々廃線跡とか、今回の西御坊駅とか、なんか良いんです。

ブルースとかロックとかジャズとかフォークとかカントリーとか、音楽はジャンルはどうでもいい、と思います。

このディーゼルみたいに、余計な説明的な歌詞は極力そぎ落として、あるシーンだけは繰り返す・・・あとは聴いている方の想像力にお任せする、っていうような曲が長年歌い継がれる曲だと思っています。

ですので、このディーゼルの音と終点の西御坊駅へ向かう紀州鉄道の車内の六角さんは、「もうそれ以上何も言わないでいいよ」って、ほのぼのするんですよ。行ってみたい、和歌山、近いですからね、京都から。

 

西御坊駅、全てがある

それで降りた西御坊駅は屋根とかが低いので六角精児さんのような身長が高い方はかがんで駅を歩かなければならないんですね。

それが又「昭和のつくりかな」とおっしゃってました、納得します、昔ながらの建物って、その頃の平均身長で作られますからね。

そして降りて外から西御坊駅を観た六角さんが言うフレーズが印象的で酒がすすみました。

「踏切、木造駅舎、そしてワンマン車両と。この駅には全部あるんですよ。全部。」

これだけなんですが、これだけでいいです、これ以上もこれ以下もない、このフレーズとこの駅の映像だけ、で最高!です。

僕は、50歳過ぎて、とても説明したがる、弁解したがる人になっている事に気づきました。

ひいては、自慢をしている・・・という事にも気づくようになりました。

僕の話を聞いている人はさぞ退屈だったろう、と思います。

普通だと思っていたんですが、僕が若い時に嫌いだった「自慢好き、説教好きの年長者」に知らず知らずになっていたんですね。

で、気づきました。

テレビもSNSも芸人だ、タレントだ、吉本だ、ジャニーズだ!と「全部言う」「台本あるのに、もう先が読めているのにまだいう」「必ずボケる」「必ずつっこみ」「必ずおどける」「必ず何かコメントする」「ここで笑います、って字幕まででる」etc

最悪だ、もうテレビ無理、と思っていたのに自分もそうなっていたんです。

 

楽しみ方

自分に合っている楽しみ方って「こっちで考える、こっちで想像する」って事で、それがあって、目の前の人に「で、あんたはどう思う?」って聞きながら、面白い事はガハハハって笑って、共感し合ったり・・・

それを思い出させてくれた「呑み鉄」だったのかもしれません。

この番組見て、ディーゼルやサヨナラなんて柄じゃない、お前の町まで、とかの歌聴かなかったら、下田逸郎さん教えくれなかったら、「昔好きだったライクーダーもう一回聞き直そう」って思わせてくれなかったら、今よりもっと嫌な56歳になってたかもしれません。

 

世呂・せろ
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