肥薩線、くま川鉄道で呑み鉄本線日本旅#15

冬、肥薩線、くま川鉄道での呑み鉄、六角精児さんの呑み鉄本線日本旅を観ての感想など。鉄道ファンでありませんが呑み鉄のこの番組で日本酒地酒にはまり、六角精児バンドも大好きになりました。テーマ曲ディーゼルでゆっくり心のエンジンがかかり、終わりのディーゼルまでほろ酔いで観ています。今回も飾らない、ゆっくりいつもの呑み鉄でした。呑み鉄本線日本旅イラスト8

六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」「#15冬肥薩線,くま川鉄道を呑む!」(初回放送2019年2月23日)を観ました。今回はユーモアたっぷりで「貧乏人」と書いたTシャツを着た地元の方がとても印象的でした。その事も含めて、その方も含めてのその雰囲気が、飾らない雰囲気が、僕が呑み鉄が好きな理由です。

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肥薩線とは?

今回は熊本県、宮崎県、鹿児島県にまたがる「肥薩線」での呑み鉄でした。

  • 熊本県八代市の八代駅から鹿児島県霧島市の隼人駅までの124.2 kmのJR九州の鉄道路線(地方交通線)、全線非電化
  • 肥薩線八代駅から吉松駅間、吉都線吉松駅から都城駅間と合わせて「えびの高原線」といわれる
  • 熊本、宮崎、鹿児島のいわゆる南九州3県を縦貫する唯一の鉄道路線

 

くま川鉄道とは?

くま川鉄道」は肥薩線の人吉駅(人吉温泉駅)から出ている、人吉市や球磨郡の町村と民間企業が出資している第三セクターの鉄道会社です。

  • 人吉盆地の球磨川流域を走る鉄道路線の「湯前線」を経営
  • 湯前線の人吉温泉駅から湯前駅間の24.8 km

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今回の呑み鉄で知った事

当方は「にわか鉄道ファン」なので、六角さんが説明する鉄道に関する言葉がとても新鮮に聞こえます。今回の「冬肥薩線呑み鉄」で、興味を持った言葉を自分で調べてまとめてみました。

タブレット交換
  • 同じ線路に2つ以上の列車が走って衝突する事を防ぐために、金属製の円盤(タブレット)を持った列車だけが線路を走る仕組み(タブレット閉塞)
  • JRではなし、第3セクター鉄道では、由利高原鉄道鳥海山ろく線(前郷から矢島間)、くま川鉄道湯前線(人吉温泉からあさぎり間)で運用
スイッチバック
  • 険しい斜面を登坂降坂するため、ある方向から概ね反対方向へと鋭角的に進行方向を転換するジグザグに敷かれた道路又は鉄道線路、そこを運行すること
  • 肥薩線、山線のスイッチバックが今回呑み鉄の見どころの一つでした
旧国鉄三大車窓
  • 根室本線「狩勝峠越え、旧線狩勝峠車窓」(1966年廃線)
  • 長野県千曲市、篠ノ井線「姨捨駅車窓」
  • 熊本県人吉市JR肥薩線「矢岳駅」付近の矢岳第一トンネルから矢岳第二トンネル間の車窓:霧島連山とえびの高原を望む絶景、今回呑み鉄の見どころの一つ
硬券
  • 明治の鉄道創業期より使用されていた、厚紙で出来た切符、ボール紙で出来た材質の切符で、0.7㎜程の厚紙の切符
  • 自動改札機に通す事は出来まない
  • 昭和41年生まれの僕は普通に良く知っていますが「硬券」というとは知りませんでした(笑)

 

今回訪れた酒蔵さん

松の泉酒造
  • あさぎり駅から
  • 赤い「松の泉」(常圧蒸留)、通称アカマツ
  • 創業130年、球磨焼酎
高田酒造場
  • あさぎり駅から
  • あさぎりの花
  • 創業100余年、米焼酎の球磨焼酎
松下醸造場
  • 湯前駅から
  • さくらの里
  • 江戸時代文化元年(1804年)創業、球磨焼酎
大石酒造場
  • 湯前駅から
  • 特別限定酒「大石」、本格焼酎「鬼倒」
  • 球磨川最上流の蔵元
寿福酒造場
  • 人吉駅から
  • 武者返し
  • 明治23年創業
繊月酒造
  • 人吉駅から
  • 川辺
  • 宇梶剛士さん出演の最新CM

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今回使われた曲

ディーゼル
お父さんが嘘をついた
  • 六角精児バンド
愛のさざなみ
  • 六角精児バンド
keibin
この番組を毎回楽しみにしている理由の一つが、番組中にかかる曲です。主題歌、テーマ曲として番組の最後にかかる「ディーゼル」や、痛風の歌として、中高年の悲哀を歌う「お父さんが嘘をついた」、そして浜口庫之助さん作で島倉千代子さんのカバー「愛のさざなみ」など、六角精児バンドなど1stの曲がそろっていました。そして今回は内田勘太郎さん。ブルースギター、ボトルネックギターの名人(凄すぎます!)で、このkeibinはその名も「DEEP BOTTLE NECK GUITAR」というCDに入っています。

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呑み鉄本線日本旅について

呑み鉄本線日本旅」通称「呑み鉄」は、NHKBSプレミアムで2015年春から放送されているテレビ番組で、旅、鉄道の紀行番組、そしてお酒を呑んでいる番組です。俳優でミュージシャンでもある六角精児(六角精児)さん初の冠番組で、放送される曜日、時間などは未定で、年に4本のペースで(春夏秋冬、と日本の四季の移ろい合わせて)放送されています。

鉄道、と言いましても廃線になりかけもところも多い(実際放送終了後、廃線になっているところもある)ローカル線が取り上げられます。

当方は番組又は「六角精児バンド」の公式ツイッターをお気に入り登録して、次回放送を確認しておりますが、当サイトでも随時更新する予定です。

「乗り鉄、撮り鉄いろいろあれど、我が・・・呑み鉄なり」という六角さんの声で番組は始まります。

ナレーターは壇蜜さん、ゆっくり、まったりした声がこの番組にとても合っています。

 

最初に観た呑み鉄は?

年末年始にはNHK総合などで集中的に再放送されることもあり、今は「呑み鉄」という言葉も知られるようになり、知る人ぞ知る、ヘビーユーザーがいる人気番組になったのでは、と思っています。当方が最初に観たのは2018年頃で、何の飾りも演出もない、ただ乗っているだけ、ただ呑んでいるだけ、ただ歩いているだけのこの番組がとても心地よかったです。その時テーマ曲でもある「ディーゼル六角精児バンド」の歌詞、メロディ、リズム、アレンジ・・・すべてに感動し、数年ぶりにCDなるもを買った事を覚えています。鉄道ファンではなく、お酒とロックンロール、カントリー、ブルーズ、フォークが好きな当方が、すんなり入っていけて、ローカル線巡りもしてみたいなぁ、って思う番組です。
 

 
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地酒の酒蔵巡り&居酒屋では?

呑み鉄は「酒を飲みながら列車旅を楽しむ」意味で使っていますが、列車を降りてからの「呑み鉄ぶり」もまた、この番組の特徴でもあります。

鉄道の沿線にあるその土地土地で育まれた日本酒や焼酎の酒蔵を巡って試飲を楽しみます。

この時の六角さんの「グルメレポーターぶり」がとても好きで、なんといいますか、大げさではないのでリアル、派手な演出感が全くなく、そのまんま、って感じが良いです。

そして「お父さんが嘘をついた」がかかって始まる「夜の居酒屋そぞろ歩き」も最高です。

「若い頃からの偏食がたたり、この頃尿酸値が高い」(歌詞を引用しています。すいません。上記「六角精児バンド」の外部リンクから1stアルバム「石ころ人生」を買って上げてください。3曲目です)という「ぶっ飛びフレーズ」で始まる、六角精児さんの夜の街のぶらぶら、そして、居酒屋での六角さんの何気ないコメントで泣いたこともあります。

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廃線を巡る、唯一無二の番組

列車の中では缶ビールを片手に、そして時には廃線になった鉄道遺産を訪ねる、ひょうひよう(漂々は下田逸郎さんの名曲、呑み鉄でも何度もかかります)と話し、喋り過ぎず、神妙になる訳でもなく、丁度よい六角さんの雰囲気、そして廃線跡、線路の終わりが、決して泣かせる演出ではないので、泣けてきたりもします。

Wikiでの以下紹介がとっても良い、と思っています。

・・・民放バラエティー系の鉄道、旅番組にあるような「○千円以内で旅をしろ」とか「タクシーはダメ」とかの、いわゆるTV的におもしろくするためのルールは一切なく、普通の旅人と同じような感覚で、六角精児が好きなところで列車に乗り、好きなところで降り、気の向くままに旅をする。なので鉄道の沿線に見たい物(主に廃線になった鉄道遺産など)があれば、タクシーやバスも積極的に使う。これは六角精児本人が車の免許を持っていないために、普段の鉄道旅でもそうしているからである。天気が良く、朗らかな気候で、バスもタクシーもないときにはひたすら歩くこともある。

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音楽へのこだわりが最高!

番組内で使用する音楽、列車走行シーンなどで使われる音楽はすべて六角精児さんが選んだおすすめの曲で、カントリーやフォーク、ブルース系のギターサウンドの曲が多く、当方はこの番組でファンになったミュージシャンが多数います。個人的な事で恐縮ですが、以下に一覧にさせていだきました。

六角精児バンド
  • 「石ころ人生」「そのまま生きる」「人は人を救えない」「只見線の歌」持っています
  • 京都に来てくれない(笑)ので神戸のチキンジョージで観ました
下田逸郎
  • 「ひとひら」「ワルツの時間」「河を渡る」「泣くかもしれない」持っています
  • 六角バンドのゲストで1回、京都の「拾得」さんで2回、合計3回ライヴ観ました
ライ・クーダー
  • この番組の前からファンでファーストから5枚目まで、そしてタジ・マハールとの最新作「GetOnBoard」も買いました
  • 「チキン・スキン・ミュージック」が特に好きで呑み鉄で「Always Lift Him Up」(あんなに可哀そうなやつでいいやつなんだから、いつもみんなであいつを持ち上げてやろうよ)かかると毎回泣きそうになります(涙腺ゆるい、笑)
内田勘太郎
  • 憂歌団にハマって勘太郎さんのギターもライクーダーさんも必至でコピーしました。でも弾けない(笑)
マリア・マルダー
  • ニューオーリンズ「チューバスキニー」との2021年最新アルバム「LET’S GET HAPPY TOGETHER」はヘビーユーザーです
その他気になる方々とかかった曲
  • ニッティー・グリッティー・ダート・バンド(Nitty Gritty Dirt Band)「ミスター・ボージャングルス」、よくかかって好きな曲
  • シュガーパイ・アンド・ザ・キャンディマン(Sugarpie And The Candymen)「レディ・マドンナ」、よくかかって好きな曲
  • 濱口祐自「妙法の夕ぐれ」
  • 高田恭子「みんな夢の中」
  • かまやつひろし「どうにかなるさ」:ギャートルズ終わりの歌、植木等「笑えピエロ」:大好きな曲、ベン・ソリー(Ben Sollee)、ダニエル・マーティン・ムーア(Daniel Martin Moore)、ギリアン・ウェルチ:(Gillian Welch)、マーク・ノップラー:(Mark Knopfler)
  • ヘロン(heron):京都磔磔で演奏したらしいです、よくかかる好きな曲です
  • ボブ・ディラン(Bob Dylan)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)

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六角精児バンドのその日まで

当方は中学の時からローリングストーンズ(特に1968年から1981年までのストーンズ、1980年中学2年生の時からリアルタイムです)が好きで、ストーンが影響受けたもの、影響を受けているもの、独自の判断で「ストーンズっぽい」って思うもの好んできました。それなので、長年新しいミュージシャンに興味がありませんでした。

それで何年ぶりにハマり、又ギターを弾いて唄おう!とライブハウスで出る、とか始めたきっけが六角精児バンドさんでした。

カホン、ベース、ギター、そして六角さんの歌とギター、というバンドですが、カホンの音色が踊れる!と他にはない唯一無二のダンスバンド、されど心地よく泣かせるバンドだと思っています。

近い将来、何年も歌い継がれ長年記憶に残る、年末レコード大賞とか紅白とかで「今年の1曲」で扱われる曲、ディーゼル、サヨナラなんて柄じゃい、お前の町までを超える曲を出す、と確信しています。

その日まで、末永くよろしくお願い申し上げます。

六角精児バンド【名作】

六角精児「人は人を救えない」
  • 「人は人を救えない」(ソロアルバム)
  • 2022年4月20日発売
  • 六角さんが選んだ70年代日本フォークブルースカントリーのカバー、呑み鉄常連曲多数、最後の曲呑みオリジナル「お前の町へ」は傑作
六角精児バンド「そのまま生きる」
  • 「そのまま生きる」
  • 2019年12月18日発売
  • 「サヨナラなんて柄じゃない」「人は何で酒を呑むのでしょう」など呑み鉄本線常連曲
六角精児バンド「石ころ人生」
  • 「石ころ人生」
  • 2014年1月20日発売
  • 「ディーゼル」「お父さんが嘘をついた」「早く抱いて」「ほんとうの歌」「愛のさざなみ」など呑み鉄本線常連曲
  • ジャケットのセンスが光る!名盤
六角精児「只見線のうた」
  • 「只見線のうた」
  • 2017年2月11日CD発売
  • 2016年6月11日只見駅前で開催した「只見線縁結びLIVE」で初披露「奥会津のライフライン、その名も只見線

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六角精児バンド、神戸でのライヴ

神戸チキンジョージ、2020年2月21日に六角精児バンドを観に行きました。6年やめていたのですが、もう一度、歌と演奏ギター、やってみよう、と思いました。このライヴをきっかけになって、京都拾得さんの「飛び入りライヴ」に出ようと思って、今に至ります。

あの時一番前の席で観て、左隣は10歳くらい年上の奈良の呑み鉄ファンの男性、右隣は10歳くらい年上の明石から来ていてこちらも呑み鉄ファンの女性(尾藤イサオさんのコンサート以来のライブだったそうです)がいました。

僕は余りの嬉しくて興奮してしまって、椅子に座ったままリズム取って、好きな歌は一緒に口ずさみながら・・・とちょっとやりすぎた。今でも横の二人にはお会いしてお詫びしたい、と思っています。本当にすいませんでした。

この時、ゲストで下田逸郎さんが来ていて、初めて観ました。

ホント、一生忘れない、ライヴです。
 

 

六角精児さんは4つ年上

六角精児さんは当方より4つ上で、何で頼もしく親しみを感じるのかな?と思って考えたら「かっこいい渋い音楽を教えてくれる近所の兄ちゃん」という感じがするから、だと思っています。

六角さんが好きな曲、選曲はかっこいい!新しい知らない音楽の情報は、この人なら信じられる、と思っています。

そして声。相棒の米沢守役の時からそう思っていましたが、歌聴いて「そうかぁ、この声でフォークブルースかぁ」って思います。

そして、実はギター。これも長年好きで弾き続けていないと弾けない!「弾き語りのギターと歌」というジャンルを確立した、と当方が思っています。それぐらい、他にはない・・・です。

最後に歌詞の世界。サヨナラなんて柄じゃない、そして、新作の「お前の町へ」。圧倒的です。

でもソロより、決して叩いていないからスイングするカホンと、音を太らせるベースがいて、スライドギターやドブロギターがあり、そして六角精児さんの声がある歌がある、バンドの方が好きなんです。

適当な音量のバンド、力入ってないのに、聞いてしまう・・・

呑み鉄本線日本旅六角精児バンド

重ねて、末永くよろしく申し上げます。

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