六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」「#18夏釧網本線を呑む!」(初回放送2018年8月18日)を観ました。以前放送されたものをテレビの録画していて観ているのですが、先日(2022年7月24日)に再放送もありました。旧国鉄根北線(こんぽくせん)の鉄道遺産の前でカップ酒をカバンから取り出して呑む、六角さんが「粋」で印象的な、好きな放送回の一つです。
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釧網本線とは?
今回は北海道、道北の「釧網本線」での呑み鉄でした。
- 北海道旅客鉄道釧網本線(網走から東釧路)全線単線非電化、区間(営業キロ)166.2 km
- 1989年(平成元年)4月30日に標津線が廃止されてからは現存する地方交通線の中で日本最東端
- 参考:呑み鉄本線で放送された北海道の路線は留萌本線(滝川-留萌)、根室本線花咲線(滝原-富良野-釧路-根室)、石勝北線夕張支線(南千歳-親夕張-新得で根室本線に)、石北本線(新旭川-網走で釧網線に)、宗谷本線(旭川-名寄-稚内)
釧網本線呑み鉄、ネタバレなし「まとめ」
これからご覧になる方に、内容が分かるような「ネタバレ」みたいなことはしたくないので、釧網本線の呑み鉄の中で、登場したキーワードについてしらべてまとめています。
根北線
現在釧網線の知床斜里駅と越川駅を結んだ旧国鉄の線路で、1970年(昭和45年)に全線が廃線となりました。根北線は北海道南東部の根室と北海道北部(北見)を結ぶ予定で開発されたが、途中の山間部にある越川駅までしか開通されなかった。
第一幾品川越川橋梁
根北線の最大の遺構で1998年(平成10年)登録有形文化財に登録された越川橋梁は、越川から先の未成線区間にあるので実際は列車が走ったことがない。戦時中の鉄不足も関係してコンクリートだけで作られかけた橋で、見る人が想いを馳せ、カップ酒の蓋をあける、場所として番組にとりあげられていました。
清里町駅
鉄網本線の駅、無人駅。唯一無地、センスが良い呑み鉄本線日本旅ならではの、駅のホーム内でのこと。
「日本一でなくていい。クラス一でなくていい。おまえは間違いなくお父さんお母さんの世界一だから」
川湯温泉駅
無人駅ながら足湯もあり、温泉、呑むところなどもあり釧網本線では夜も賑わうところの一つです。アイヌ語で「熱い=温泉、川」を表す「セセㇰペッ(sesek-pet)」の意訳といわれています。
今回「お父さんが嘘をついた」がいつもより長い時間流れます。
トキシラズ
通常、サケは産卵のため秋に日本の河川に遡上してくるところを漁獲するが、ロシアの河川に遡上するために春から初夏にかけて、三陸沖や北海道沖を回遊する未成熟なサケを漁獲したものを「トキシラズ」とばれます。産卵前であることから、秋鮭に比べて豊富な脂肪を含むとして人気が高く、そのお刺身などは現地北海道での楽しみの一つです。
タラバガニの内子、外子
メスのズワイガニである「セイコガニ」の内子、外子は良く知られていますが、北海道タラバガニの内子、外子は大変珍しい、希少です。お腹の外側に付いているのが「外子」、体内に入っているのが「内子」で、加工された物は珍味として大変高価なものです。
ますこ
ますこの特徴は、イクラよりも小粒で、その分サケの卵より甘みが強く濃厚、皮が薄めなので、舌に皮が残ることがないことです。
めふん
めふんは、オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)を使って作る塩辛で、北海道の地方料理で酒の肴です。
根室の地酒「まつり」
碓氷勝三郎商店、根室の地酒「北の勝」のまつり、です。
釧路湿原駅
単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅す。釧網本線の釧路湿原駅が観光目的の利用者が多く、広大な湿地と山しか存在しない大自然真っ只中の駅で、釧路湿原国立公園、細岡展望台、釧路川、新釧路川などを楽しみに多くの方が訪ねてきます。
標茶駅
標茶駅は、廃線になった、標津線が釧網本線から分岐する駅で、今回は本線の廃線跡が話題になっています。標津線の厚床支線の廃線跡は#5の根室線花咲線で紹介しています。
シラルトロ湖、とうろ湖、釧路川
シラルトロ沼(シラルトロ湖)は北海道東部、標茶町にある淡水湖で、釧路湿原国立公園に含まれます。塘路湖(とうろ湖)、釧路川も釧路湿原の一部で、これらは釧路湿原駅から東釧路へ向かう列車の車窓から楽めます。
東釧路駅
釧網本線の起点で(釧路駅ではない)、根室本線の釧路からつながって、東釧路駅から釧網本線が始まります。
太平洋石炭販売輸送臨港線
北海道釧路市の春採駅と同市知人駅を結ぶ石炭輸送の貨物専業の鉄道路線で、太平洋石炭販売輸送(現:新太平洋商事)が運営していたのが「太平洋石炭販売輸送臨港線」です。放送後訳1年の夏前、2019年6月末に廃線となりました。
今回訪れた酒蔵さん
清里焼酎醸造所 |
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福司酒造 |
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今回使われた曲
ディーゼル | |
緑の匂い |
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I Got Mine | |
Mr Bojangles、Jambalaya | |
お父さんが嘘をついた |
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呑み鉄本線日本旅について
「呑み鉄本線日本旅」通称「呑み鉄」は、NHKBSプレミアムで2015年春から放送されているテレビ番組で、旅、鉄道の紀行番組、そしてお酒を呑んでいる番組です。俳優でミュージシャンでもある六角精児(六角精児)さん初の冠番組で、放送される曜日、時間などは未定で、年に4本のペースで(春夏秋冬、と日本の四季の移ろい合わせて)放送されています。
鉄道、と言いましても廃線になりかけもところも多い(実際放送終了後、廃線になっているところもある)ローカル線が取り上げられます。
当方は番組又は「六角精児バンド」の公式ツイッターをお気に入り登録して、次回放送を確認しておりますが、当サイトでも随時更新する予定です。
「乗り鉄、撮り鉄いろいろあれど、我が・・・呑み鉄なり」という六角さんの声で番組は始まります。
ナレーターは壇蜜さん、ゆっくり、まったりした声がこの番組にとても合っています。
最初に観た呑み鉄は?
年末年始にはNHK総合などで集中的に再放送されることもあり、今は「呑み鉄」という言葉も知られるようになり、知る人ぞ知る、ヘビーユーザーがいる人気番組になったのでは、と思っています。当方が最初に観たのは2018年頃で、何の飾りも演出もない、ただ乗っているだけ、ただ呑んでいるだけ、ただ歩いているだけのこの番組がとても心地よかったです。その時テーマ曲でもある「ディーゼル/六角精児バンド」の歌詞、メロディ、リズム、アレンジ・・・すべてに感動し、数年ぶりにCDなるもを買った事を覚えています。鉄道ファンではなく、お酒とロックンロール、カントリー、ブルーズ、フォークが好きな当方が、すんなり入っていけて、ローカル線巡りもしてみたいなぁ、って思う番組です。
地酒の酒蔵巡り&居酒屋では?
呑み鉄は「酒を飲みながら列車旅を楽しむ」意味で使っていますが、列車を降りてからの「呑み鉄ぶり」もまた、この番組の特徴でもあります。
鉄道の沿線にあるその土地土地で育まれた日本酒や焼酎の酒蔵を巡って試飲を楽しみます。
この時の六角さんの「グルメレポーターぶり」がとても好きで、なんといいますか、大げさではないのでリアル、派手な演出感が全くなく、そのまんま、って感じが良いです。
そして「お父さんが嘘をついた」がかかって始まる「夜の居酒屋そぞろ歩き」も最高です。
「若い頃からの偏食がたたり、この頃尿酸値が高い」(歌詞を引用しています。すいません。上記「六角精児バンド」の外部リンクから1stアルバム「石ころ人生」を買って上げてください。3曲目です)という「ぶっ飛びフレーズ」で始まる、六角精児さんの夜の街のぶらぶら、そして、居酒屋での六角さんの何気ないコメントで泣いたこともあります。
廃線を巡る、唯一無二の番組
列車の中では缶ビールを片手に、そして時には廃線になった鉄道遺産を訪ねる、ひょうひよう(漂々は下田逸郎さんの名曲、呑み鉄でも何度もかかります)と話し、喋り過ぎず、神妙になる訳でもなく、丁度よい六角さんの雰囲気、そして廃線跡、線路の終わりが、決して泣かせる演出ではないので、泣けてきたりもします。
Wikiでの以下紹介がとっても良い、と思っています。
音楽へのこだわりが最高!
番組内で使用する音楽、列車走行シーンなどで使われる音楽はすべて六角精児さんが選んだおすすめの曲で、カントリーやフォーク、ブルース系のギターサウンドの曲が多く、当方はこの番組でファンになったミュージシャンが多数います。個人的な事で恐縮ですが、以下に一覧にさせていだきました。
六角精児バンド |
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下田逸郎 |
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ライ・クーダー |
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内田勘太郎 |
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マリア・マルダー |
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その他気になる方々とかかった曲 |
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六角精児バンドのその日まで
当方は中学の時からローリングストーンズ(特に1968年から1981年までのストーンズ、1980年中学2年生の時からリアルタイムです)が好きで、ストーンが影響受けたもの、影響を受けているもの、独自の判断で「ストーンズっぽい」って思うもの好んできました。それなので、長年新しいミュージシャンに興味がありませんでした。
それで何年ぶりにハマり、又ギターを弾いて唄おう!とライブハウスで出る、とか始めたきっけが六角精児バンドさんでした。
カホン、ベース、ギター、そして六角さんの歌とギター、というバンドですが、カホンの音色が踊れる!と他にはない唯一無二のダンスバンド、されど心地よく泣かせるバンドだと思っています。
近い将来、何年も歌い継がれ長年記憶に残る、年末レコード大賞とか紅白とかで「今年の1曲」で扱われる曲、ディーゼル、サヨナラなんて柄じゃい、お前の町までを超える曲を出す、と確信しています。
その日まで、末永くよろしくお願い申し上げます。
六角精児バンド【名作】
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六角精児バンド、神戸でのライヴ
神戸チキンジョージ、2020年2月21日に六角精児バンドを観に行きました。6年やめていたのですが、もう一度、歌と演奏ギター、やってみよう、と思いました。このライヴをきっかけになって、京都拾得さんの「飛び入りライヴ」に出ようと思って、今に至ります。
あの時一番前の席で観て、左隣は10歳くらい年上の奈良の呑み鉄ファンの男性、右隣は10歳くらい年上の明石から来ていてこちらも呑み鉄ファンの女性(尾藤イサオさんのコンサート以来のライブだったそうです)がいました。
僕は余りの嬉しくて興奮してしまって、椅子に座ったままリズム取って、好きな歌は一緒に口ずさみながら・・・とちょっとやりすぎた。今でも横の二人にはお会いしてお詫びしたい、と思っています。本当にすいませんでした。
この時、ゲストで下田逸郎さんが来ていて、初めて観ました。
ホント、一生忘れない、ライヴです。
六角精児さんは4つ年上
六角精児さんは当方より4つ上で、何で頼もしく親しみを感じるのかな?と思って考えたら「かっこいい渋い音楽を教えてくれる近所の兄ちゃん」という感じがするから、だと思っています。
六角さんが好きな曲、選曲はかっこいい!新しい知らない音楽の情報は、この人なら信じられる、と思っています。
そして声。相棒の米沢守役の時からそう思っていましたが、歌聴いて「そうかぁ、この声でフォークブルースかぁ」って思います。
そして、実はギター。これも長年好きで弾き続けていないと弾けない!「弾き語りのギターと歌」というジャンルを確立した、と当方が思っています。それぐらい、他にはない・・・です。
最後に歌詞の世界。サヨナラなんて柄じゃない、そして、新作の「お前の町へ」。圧倒的です。
でもソロより、決して叩いていないからスイングするカホンと、音を太らせるベースがいて、スライドギターやドブロギターがあり、そして六角精児さんの声がある歌がある、バンドの方が好きなんです。
適当な音量のバンド、力入ってないのに、聞いてしまう・・・
呑み鉄本線日本旅、六角精児バンド。
重ねて、末永くよろしく申し上げます。