僕は英語は喋れませんし聞き取りもできませんが、オープンマイクでライヴに出るようになって、今まで適当に歌っていた英語の歌を真面目に歌い、歌詞の意味もある程度わかった歌おう!と思うようになりました。55歳くらいのことです。
そうしますと、40年代、50年代・・・とアメリカの庶民の音楽の「歌詞」は「うまいこと言うなぁ」とまるで落語の「粋だね!」みたいなことが多く、自分なりの和訳を自分なりに楽しむようになってきました。
昨日書いた「ストリートスライダーズ」の歌詞も、50歳を超えていい歳になって最近、いろいろ思うようになった楽しんでいますが、それの英語翻訳バージョンです。
今回はニューオーリンズのバンドで日本ではレコードが発売されていない、されど、現地では毎回たくさんの客を呼んでいる「チューバスキニー」が演奏する「Biscuit Roller(ビスケットローラー)」の歌詞で書きます。
Tuba Skinnyとは?
Tuba Skinnyは、ニューオーリンズのジャズとかそういうのを検索してユーチューブでたまたま見つけたバンドで、ボーカルで大太鼓に座って両面を両手で叩く「エリカ・ルイス」さんの声や歌い方や不安定だから心地よいメロディーライン、と、トランペットの「シェイ・コーン」さんが(たぶんリーダーと思います)まとめるバンド全体の「ゴキゲンさん」な音にはまりました。
こんなバンドは日本では観れません。本場、と言えばそこまでですが、何が違うって、この手の音楽を何千何万何百万弾いてきたの?という「この手の音楽が好き、24時間この手の音楽が生活そのもの」という感じが、日本、いや、世界でも稀、希少だと思います。
チューバスキニー単独では日本では発売されていません。
どうしても聞きたいので、マリアマルダーさんのバックでやっているアルバムが2022年に出まして、さっそく買いました。今でもドライブの時、かなりの確率でかけて、適当な英語で大声で歌っています。
Biscuit Rollerの歌詞
Biscuit Rollerはビスケットローラーは「練り粉を巻いて切って作ったビスケット、焼き菓子」で、他に「お金、銃」などの意味のスラングがあるそうです。
しかし、ここでは「きれいな女性」(スラングでそういう意味もあるそうです)と言う意味で使われているようです。
そういう意味では「キングビスケットタイム」という番組があってブルースマン、サニーボーイウィリアムソンの有名なアルバムのタイトルになっていたりすることから「ビスケット」って何かの隠語でつかわれていたのかもしれませんね。
さて、Biscuit Rollerでは「I」は「同居の男に愛想がつきて出ていく『きれいな女性』」で、男のあてつけに「Biscuit Roller」という言葉を使っているようです。
元々の歌は「Georgia White」さんでこの方も女性、そして「Erika Lewis」さんも女性で、この解釈でいいのかな?と思っています。
僕の勝手な和訳です
あんたは朝起きたら家の中で「あらゆることが間違っていている」って気づくよ
繰り返し
だって、キッチンまで歩いて行ったら「ビスケットローラー」がいなくなってるんだもんね
なあベイビー、あたしがあんたのところを去ってったら長い間出て行ったままだよ
繰り返し
新しい「ビスケットローラー」ができたって、私のように美味いパンはやけないだろうさ
あんたはビスケットを焼くために前の晩に起きなくちゃなきゃならないんだよ
繰り返し
ビスケットを焼くのはあたしの仕事だったし、(美味しくするには)あたしが使うイースト菌が正しいもんだからね
英語の言い回しが好きです
でも「Biscuit Roller」とかっていう例え方や「You can get a new roller,but the bread wount be like mine.」なんて言い回しで歌うメロディーラインなんか良いですね。なんかヨレヨレの感じが。それでいて、体がゆっくり動いて楽しいし。こんな曲作りたい。でもどうしても歌詞もメロディーも「余計で多すぎて」しまうんですね。こんなシンプルに、そして、「うまい事いうね!」みたいにはできないんです。残念。